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いつものようにがやがやとうるさい教室
走り回っている男子
それを見て笑っている女子
紙を丸めて投げ合っている男子
友達と談笑している女子
その中で1人私小鳥遊さくらは
教室の隅で読書をしている。
私は『みんなと仲良くなりたい』とか『友達になりたい』とかは思わない。
幼い頃からずっと1人だったから。
私は引っ込み思案で人見知りだから相手が話しかけてこない限り誰とも関わらなかった。
否、関われなかったと言う方が正解かな?
自分から話しかけようとは何度も思った。
でも、怖くなってやめてしまう。
何度も、何度も自分に嫌気がさした。
あの時私が勇気を出していたら今頃どうなっていたんだろう?
私に友達はいたんだろうか?
まぁこんなことを思っててもしかたない。
過去に囚われてる自分がまた嫌になるだけ。
私は逃げるように読書を再開した。
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