君と僕との距離

僕のこと。

苦手なこと

それは…

「仁、お前さぁ、どうして誰とも付き合わねーの？この前も俺の友達紹介してやったのに、あれから連絡取ってないんだろ？誰か他に好きな奴でもいんの？」

キャンパスのカフェテラスで、次の授業までの空き時間をつぶしてる最中に智久に言われた。

「いや、だってさー、お前の紹介してくれる子はなんか俺のタイプじゃないっつーか、いや、かわいいんだけど、なんていうか…」

「お前さー、タイプじゃないってどんだけ言うんだよ。その前に紹介したゆかりちゃんも、前の前に紹介したえりかちゃんも、前の前の前に紹介したひなちゃんも、一回か二回会っただけでその後全然だったじゃん。仁は、モテないわけじゃないのになんでそんなに続かない訳？」

いや、そう言われましても…

「俺だってわかんないんだよ。なんていうか、好きって感情がわかんないっていうか、なんていうか…」

だ、だめだ。これじゃただの中学生のガキと一緒だ…。