第1話~君の顔面が怪奇現象~

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バンッ!バンッ! 地下鉄から銃声が響き鈍い音を立てながら 人肉を吹き飛ばしていく。 返り血を浴びながらも表情ひとつ変えずに ただターゲットを睨みつけ撃ち続ける [フッ…ここら辺は片付いたか] [えーっとプロフィール表示に今倒した分のマネーが確認出来 るっけ?] ポチッ…ウィィィン 左腕につけられたリングから画面を開き 操作してプロフィールを開く ――――――プロフィール画面―――――― ―ニックネーム/リン ―年齢/18 ―色彩/黒 ―部隊/ブラッククロウ ―マネー/$3000 ―破壊0―迷彩8―衛生1 ―――――――――――閉じる―――――――― [$3000かぁ…この間の銃買わなきゃ良かったかなぁ 今日はそろそろログアウトするか] ――――ログアウト確認―――― シュゥゥン… 僕は夜月鈴花。「よつき すずか」って 読むんだけど高校では鬼太郎って アダ名をつけられてる 理由はこの髪の毛だ。 12年前に僕は両親を無くした。 酷い火事だった。 その時に僕は顔の左半分が焼けてしまって 跡が残っているから隠してるんだ。 今は高校もあまり行かず このバーチャルリアリティーゲーム バイオ○ザードをやってる。 こんな顔でも妹の紀美花(キミカ)だけは気持ち悪がらない 当時まだ3歳だった妹は燃え盛る火炎の中 横たわる両親の横で泣いていた 僕は小学校から帰り焼ける家の中に無我夢中で飛び込んだ。 でも結局レスキュー隊に妹と僕だけ助けられたんだ…
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