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あ、あらららら……
ご主人様はじっとあたしをみたまま言葉を続ける。
「この矛盾はどういうことなんだ、海影。お前の考えを説明してくれないか」
えっ、えとととと…
「た、確かに例えば自殺に見せかけようとしたけど、結果的に事故死って判断されて、でも本人は自殺にみせかけようとしてたから、うっかり自殺とかいっちゃったんだとしたら…」
「だとしたら、何だ?」
「だとしたら、したら……で、でもでもでも」
くううぅぅぅ~
もう、なんていえばいいかわからないよぉ
「海影、さっきお前がいったように、自分の非を認めるのも、人としての成長につながると思うぞ」
くっ!
こ、コイツっっ!!
「で、でもですね……」
「もういいよ、お嬢さん」
そのときあたしの言葉を遮って、レオ様がいった。
「わたしがやりました、猛樣」
そして……自白した。
あああああーーっ!
そんなことってえええ!
この状況を客観的に判断するなら、
つまり、ご主人様は正しかった。
そして、あたしは間違ってた。
ううっ、
こんな奴が正しいなんて認めたくないけど……
「海影、レオナルドは自白したが」
そういって、ご主人様はじっとあたしを見てる。
しょうがない…
間違ってたのはあたしなんだ…
本当に本当に本当に本当に
しゃくだけど……
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