とち狂いはじめたご主人様の章 ~第1幕~

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それから、あたしは部屋で休ませてもらえることになった。  みんな気を遣ってくれて、仕事は次の日からでいいっていってくれて。 ご主人様以外の人は、いい人かもしれない。 でも、いろんなことが頭をまわってて、落ち着くことができない。 よく知っていると思ってた葉織ねえさんは、あたしの知らない顔を持ってた。 どうして、襲われたりしたんだろう。 襲われなきゃいけなかったんだろう。 あたしは誰にも、怖くて聞けなかった。知ってはいけないことを知ってしまいそうで。 こんな気持ちのままで、ここでやっていけるかなぁ…… それに、ご主人様もあんなだし…… なんて不安になっていたら、 ご主人様から呼び出しがあった。
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