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オレ、武島猛と華菊葉織の祖先は、かなり強力な直感だか霊感だかをもつ占い師だったらしい。
ある世代のご先祖さま達が出会い、
二人はお互いに美男美女で、報われない恋に落ちた。
報われないっていうのは、
二人の所属する、今風にいえば占い師協会みたいなとこが、二人の結婚を反対したんだ。
二人の家系が結ばれるのと引き換えに、周囲を不幸にしてしまうと、その占い師協会の偉いさんによって診断されてしまったから。
それでも二人は諦めず、結ばれる手段を探したーー
自分たちで偉いさんのよりもすごい占いの術を開発して、
もし二人が結ばれたら周囲を不幸にしてしまうとしても、
運気の流れなんかを調節して、周囲への影響を抑えられるようにしようとした。
けど、結局その夢は叶えられず、
せめて子孫たちに結ばれてほしいと、
二人は協会の導きのままにそれぞれ別の伴侶と添い遂げながらも、術を開発し続けた。
そして、長年の時を経て術は完成をみた。
しかし皮肉なことに、その子孫たちはお互いに愛し合うことはなかった…オレも含めてナッシングー
なんだけど、そこには思わぬ副産物も生まれていた。
それが超がつくほどの直感力。
この家系の二人が男女で揃ったとき、どんな闇に隠された真実も太陽の光を当てたように描き出す。
つまりはすべてを知ることのできる力ッ!
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