3934人が本棚に入れています
本棚に追加
『お兄様!あと数分で帰ります!』
机と椅子の残骸を片付けようと動こうとした瞬間、ノノからの【念話】がとんできた。
『了解』
『魔法を覚えたのであれば、地雷部屋まで来てください!一撃でも攻撃を当てれば経験値が入りますから』
『地雷部屋で待ってるぞ』
『はい!』
急いで戦闘の準備を整える。幸いMPはさほど減っていない。
急いで地雷部屋に行くと、同時にノノが入り口から現れた。……と思ったら消えた。両手に大きな魚を抱えていたように見えた。
『ノノ?どこいった?』
『はい、ごめんなさい。すぐに……来ました」
俺の隣にパッとノノが現れた。
「無の上級魔法の【転移】です。あの魚を養殖場に放り込みに行ってました」
「そうか、モンスターはどうだった?」
「結構連れてきました。軽く魔法で挑発したらホイホイついてきましたよ。多分もうすぐ……来ました」
ノノが入り口の方を見ると、入り口から続々とモンスターが入ってきている。
ビービービー
──侵入者が現れました。直ちに撃退してください──
「侵入者の種族とレベルはいいよ」
脳内アナウンスはない。成功したようだ。
侵入者のモンスターたちは入り口の関係上、列になって入ってきた。そしてある程度入ってくると横に広がろうと移動した。
瞬間、ドゴン!と地雷が爆発した。地雷周辺のモンスターは吹き飛び、モンスターの列に突っ込む。
激突したモンスターが列から外れ、横に足をつく。するとそこが爆発。列は乱れ入り口周辺で連鎖的に爆発が続く。既に入ってきていたモンスターの9割が爆発四散した。
「……………」
「……………」
地雷たちにも入り口近くが一番敵を倒しやすいって分かってるんだろうか。
最初のコメントを投稿しよう!