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それは…
かつて、人界“ミドガルド”より分かたれた世界…
ある時、その世界の半分は、似通った姿の者のみを同胞とし、見える物を尊び、それのみを現実として認めた。
そして、それ以外の存在を迫害し、幻想であると決め付けた。
それを憂いた数多の神々は全ての争いを一度止め、話し合った。何故ならば…邪神や魔物と呼ばれようとも、彼らには彼らの眷属とも言うべき種族…否、“ヒト”が居たからである。
迫害を始めた者達は人間だった。しかし、全ての人間がしていた訳では無かった。そして、その仕返しも起きた。
神々は悩んだ。ただ1つの種族を天罰の名の下に滅ぼしてしまえば済む話しでは無かったからだ。
そして、その結果…世界を二分にする事にした。そして出来た2つの世界…それぞれの住民によって“地球”と呼ばれ、もう片方を“マーシィティア”と呼ばれるようになった。
しかし、ただ二分にしただけでは片方の世界は神々の恩恵も世界樹の恵みも得られずに、やがては枯れ果ててしまい滅亡してしまう。
そこで、ただ一点…世界が生き長らえる為に必要最低限の恵みが通る為の出入口が設けられた。
それが…
“守護者の門(ガーディアンズゲート)”である。
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