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桜並木の一本道、綺麗なアスファルトを一人の少女が歩いていた。
強い風が私を襲い、私は必死に手で髪を抑える。
私の名前は鈴城春。
髪が肩まであり、二重のぱっちりとした目をしていて笑顔がとても似合う女の子だ。
私は今日から高校生で今日は入学式なのだ!
「あ~今日から高校生だ!!
と……友達できるかな?」
私は小学生の頃に両親を亡くしていて一人暮らしをずっとしている。
そして私は最近違う土地に住み始めたから友達が一人もいないんだ……
しばらく歩いていると土手で涙を流している男の人を見つけた。
横から見ると、草むらの上にたち、桜の花びらが舞い散り、少し遠くを見ている感じ……
その光景ははとても幻想的だった。
「泣いてる……?
どうしたのかなぁ?」
私は恐る恐る男の人に近づいていった。
「ん?お嬢さん、何かようかい?」
その男の人は涙を拭いながら私に聞いてきた。
「いえ、涙を流されてるので、どうかなされたのかなって思って…」
「あぁ、桜に思い出があるから、散るのが寂しくてね」
男の人は無理矢理笑ってるようなぎこちない笑みを浮かべて答えてくれた。
「なるほど……
でも私は綺麗だと思いますよ?
ずっと咲いてる桜は桜じゃありませんからね!」
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