~ヒフとおばあちゃん~

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聞かれなかったら、きっと名前で疑問に思うこともなかった。 しかしいざ聞かれると気になってしょうがない。 小1という、子供なりに考えて1年が過ぎたある日、 ばあちゃんから久々に散歩行こうって誘われた。 小2の春、僕は歩く。ばあちゃんと線路沿いを楽しそうに。 田舎の線路は全然静か、たまにくる電車も2両と短く、それでも中はがらがら。 そんな感じだから、電車が通るのをワクワクしていた。 いつものように、自慢話をする。ばあちゃんも楽しそうに聞いてくれる。 いつもの散歩道。いつもの楽しさ。 そんな時に、無邪気に聞いたんだ。  ばあちゃん 『なんで僕はヒフって名前なの?』
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