0人が本棚に入れています
本棚に追加
青く生い茂る樹木が沢山あるこの森は、密林のように蒸し暑かった。
森の中は涼しげな印象があった、
が現実は違った。
もう20分は歩いているのだろうか。僕はやはり蝉が嫌いなようで、意識せずとも知らずしらず地面を蹴る足が速まっていた。
そのため段々と身体中が汗ばんできた。
シャツが湿り肌にへばり付いていて不愉快だった。
そろそろ帰ろうか。
そうしよう、僕は家で勉強していたい。
僕の脳内は完全に帰る事に夢中になっていた。
帰る為、後ろを向こうとした。
その時。
リン……
リン……
なんだこの音。
リン……
リン……
最初のコメントを投稿しよう!