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青く生い茂る樹木が沢山あるこの森は、密林のように蒸し暑かった。 森の中は涼しげな印象があった、 が現実は違った。 もう20分は歩いているのだろうか。僕はやはり蝉が嫌いなようで、意識せずとも知らずしらず地面を蹴る足が速まっていた。 そのため段々と身体中が汗ばんできた。 シャツが湿り肌にへばり付いていて不愉快だった。 そろそろ帰ろうか。 そうしよう、僕は家で勉強していたい。 僕の脳内は完全に帰る事に夢中になっていた。 帰る為、後ろを向こうとした。 その時。 リン…… リン…… なんだこの音。 リン…… リン……
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