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「優姉様!何度言えばわかるんですか?この部屋をスコープで覗いてくる変な輩がいるかもしれないんですよ!」
「それが何?みたければ見ればいい。私が許可しているのだから。」
「優姉様の身も心も私のものです!私の許可なくして盗撮や覗きは厳禁です!」
私はおまえの所有物じゃない!と言いたいところだが、こんな会話は日常茶飯事なので一々言っていてはらちがあかない。
そのため、今では無視を決め込んでいる。
なんというかルカは私のことを敬愛しているようなのだがちょっといきすぎている。
「ほら無駄話している暇があったら、私のために朝ご飯作って。」
「かしこまりました。優姉様のためであれば、ミサイルの嵐からでも守り抜いてみせます。」
「私はそんな壮大なスケールの頼み事はしてない!」
うっかり突っ込んでしまった。
それから朝食を終え、学校へいく身支度。
「よし。制服もきれたし、今日は後ろを三つ編みにしたし行こっか!」
「まだ武装していないじゃありませんか!」
「私、平和主義。」
「今更、そんな戯言を…。」
私は、ルカに手渡された2丁の拳銃を股に装着したホルスターにいれた。
片方には、日輪の金獅子(サンシャイン・レオネ)。
リボルバーのマグナム。
カラーは、ゴールドとブラック。
もう片方、月夜の銀狼(ムーンナイト・ウルフ)。
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