幻想郷

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一言に化け物と言っ ても分かりにくいだろう。犬みたいな四足歩行だが目は四つ、大きな耳と牙が鋭い口、角が生えており、更には尻尾も複数ある。大きさだって大人二人分はあるだろう。 光 「嘘だろ…!」 見た瞬間体が危ないと判断し反対方向に逃げ出す。しかし、体は自由が効かない為に派手に転んでしまった。 振り返ると獲物を狩るように飛びついて来る化け物。光は木刀を再び構えた。 光 「これでも…剣術は心得てるつもりだよ!」 勢いよく飛びついてきた化け物の力を利用して切りつける。化け物は当然痛がる仕草をしたが、すぐに光を捉えた。 光 「だ、ダメか…」 光の意識が遠くなり、最後に見たのは化け物が光を狩りにくる寸前だった。 ……………… しばらくして光は目をゆっくり開いた。 光 「生きてる…ここは…」 見たことない風景、人形がたくさん置いてあり、どこかの部屋のようだ。 「あら、目が覚めたのね。」 少し離れた椅子に腰掛けてる金髪の少女が声をかけた。光はゆっくりと少女に目を移すと驚いた。 光 「里利亜…」 アリス 「残念ながら私は里利亜という女性ではないわ。私はアリス・マーガトロイド。」
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