『俺らは今日から仲間ってことで』

3/16
前へ
/140ページ
次へ
「ボロっ…」 これから暮らしていく学校の外装にケチつけながら、東介は校門をくぐり、昇降口まで歩いて行った。即座に上履きに履き替えて、階段を上がり、二階へ。 周りが随分とざわざわしている。なんだろう。こう、仲間内で会話してるとかじゃなくて、明らかに自分に視線を向けている。東介には何となく、そんな感じがした。 間違ってはいない。 この男は、『何にも出来ない』で有名だから。 汚名かもしれないが、煙たがられてるだとか、別にそういうのはないので、別にいい。
/140ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加