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「試してみなぃ?」
…出来心だった。10歳の俺にとっては弟のスイとキスすることなんて好奇心でしかなかった。別に男の兄弟。ましてや双子の弟なんだからキスしたって別に構わない。その時の俺はそんなことしか頭になかった。
セイ「チュッ……」
スイ「ンゥッ……」
セイ「どぅ?兄とキスする気分は?」
スイ「……ん…なんか…ヘンだょ」
スイが顔を赤らめて俺を見ている。それを見たらもっといろんなことをしてやりたくなった。
セイ「じゃぁ、今度は口開けてょ」
スイ「えっ?」
セイ「今度は舌入れるからさ…」
スイ「ちょッ……セイ…ッ」
スイに喋らせる暇も与えず俺は少し強引にキスした。
スイ「………ん…ッ…」
セイ「クチュ……チュ…」
スイとするキスはゾクゾクする。体の底が震えて自分で動きが止められない。スイが俺の体を押しながら抵抗してるのをわかっているのに止められない。
スイ「やぁッ………ッ…」
セイ「ンッ……ッ…」
バッ……
セイ「!!」
スイ「…もぅ…やめょ…っ…」
セイが俺をつきはなした。その後、顔を隠しながら部屋を出て行ってしまった。
セイ「………」
スイとのキスで築いてしまった。俺はスイが好きだと。スイは俺とのキスをどう思ったんだろう。もし、俺とは逆のことを思っていたとしたら。それでも、いつか手にいれる。スイを俺のものに。
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