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ガタンッ
立ち上がったかと思うと真っ直ぐ俺に向かって歩いてくる
「…………。」
たぶん南雲もなんて声を掛けたらいいのか分からないんだろう…
来たはいいけど黙って立っている
俺もなんて言ったらいいのか分からない
「………桐野?」
なにか言いたそうにそれだけ言うけど…言葉が続かない
「……ああ…」
俺も少し微笑み心配なんか何もないと言うようにそれだけ答えた…
あの事は……
先生に襲われそうになった事はコイツには知られたくない!
…気付かれないよう微笑んで答えたけど…本当は…すごく怖い…怖くてたまらない
…たすけて…
できればすがり付いて守ってほしかった…
でも何があったかまでは…絶対に言えない
絶対に………コイツにだけは…
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