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「…桐野…翔平です……」
それだけポツリと呟くとすぐに目線を外した
ひとまず終わった…と安心していると…
「桐野翔平くんね?」
先生が少し大きめの声で繰り返し名前を呼んだ
他の生徒にはただ“はい”と言うだけだったのに突然そう呼ばれてドキッとする…
…声…小さくて聞こえなかったのか…?
思わず顔を上げて先生を見てしまう!
まるで反らした視線を無理矢理繋げるかのように真っ直ぐに俺を見つめると少しだけ口角が上がった気がした
「……はい…」
なんだよ…今の…
…名前…知ってるくせに…
知らねぇフリ…しやがって…
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