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放課後のチャイムが鳴ると鞄を掴んで一目散に教室を駆け出した
…先生から逃げるためなんかじゃない…
南雲から逃げるためだ!
“俺…バカだ!”そればかりが頭の中を回り辛くなる
あの先生が俺を驚異に感じてるだって?
それどころかずっと俺の事狙ってたんじゃねぇか!
南雲に合わせる顔なんか…あるわけねぇ!!
その後はどうやって帰ったか分からない…
真っ白で何も考えられず足だけが機械的に動いていた…
家に着くと直ぐに制服を脱いでシャワーを浴びた
何度も何度も顔を洗い、口をゆすいで歯まで磨いた
それでも抜けないあの蛇のように俺の中に入り込む感触に風呂場で崩れ落ちる…
…たすけて…
シャワーの温度を水に変えると今度は頭から浴びた
たすけてくれ…
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