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「俺も一応先生で来てるから翔平くんの成績を心底伸ばしてあげたいんだよ!」
今さらなにを…ならなんでキスなんかしたんだよ!!
あまりの白々しさに頭にきて声を荒げた
「アンタなんか信用できねぇ!もう教室以外は絶対ついていかねぇからな」
「ふっ…分かった分かった!」
子供にするように軽くあしらうと俺の警戒とは裏腹に普通に補習をしてくる
それがまた不気味で…油断させてなにか企んでいるんじゃないのか…と
「そんなに睨まないでよ。勉強どころじゃなくなるだろ?」
「……………。」
軽蔑した目で睨み付けるのを止めない俺に更に微笑んで会話を続けた
「翔平くん…寝てる時はあんなに無邪気な寝顔で可愛いのにな…」
「……え?」
一瞬固まって驚く俺に声をたてて笑った
「冗談だって!ほら勉強するから教科書開いて!」
一体なんのつもりかと思ったけど教科書を開くと俺が勘ぐるよりも何もなく…普通に補習は続いた…
本当に俺の為の補習授業を始めるとあっという間に1時間が過ぎていく…
一瞬だけ廊下の方を見て冷たく笑った気がしたけど…俺しかいない補習授業でまさかな…
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