≪ 好きだ ≫

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教室に戻るとすでに担任が教壇に立っていた 俺と南雲が同時に教室に入っていくと一斉にみんなが俺たちを見つめる… 仲良くしてるのをビックリしてるというよりは殴り合いのケンカでもしてきたんじゃないか…という心配しての視線だ 「遅いぞ何やってたんだ?お前らケンカしてきたんじゃねぇだろうな?」 先生まで……そりゃそうだよな…校内でも有名な犬猿の仲なんだから… 「南雲!桐野ぶっ飛ばすなら俺たちも加勢するぜ?あっ…必要ねぇか!」 冗談とは言えケラケラと南雲の仲間がはやし立てると泣きたくなってくる 「やっぱ…これじゃん…」 南雲にも聞こえないくらい小さな声で呟いた… こんなに…南雲と仲悪かったのが辛くなるなんて……今まで思いもしなかったのに…
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