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休み時間になると英祐がやって来た…
「翔平!さっきの気にすんなよ!」
いたわるような視線を向けてそう言うけど…この俺が落ち込んでるとでも?
全くもって深読みの勘違いだとばかりに微笑み返して応えた
「あんなヤジごときで俺が気にするワケねぇじゃん!ガキらの戯言にいちいち反応してらんねぇよ!バカバカしい…」
「そ?大人だな翔ちゃん!…いつもはあんなヤジ“ざけんな!”って言い返してんのに今日は寂しそうに見えたからさ」
俺の頬を撫でると英祐スマイルで見つめてくる
まるで俺の気持ちなんか分かってるみたいに…
「お前のその生意気なくらいの態度が好きだけど…時々辛いのに俺に頼ってくれないのはけっこう寂しいぜ?」
「英祐…」
優しい英祐…俺の気持ち察してくれて…やっぱ俺の親友だな…
もし南雲じゃなくて英祐に頼っていたら…もっと楽だったかもしれない…
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