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出会い~いぎにゃん視点~
「マゥー‥‥‥」
寒い。
ここに捨て置かれてどれだけの月日がたったのだろうか。
涙ながらに俺のことをここにおいていった前のご主人は何度も何度もごめんねを繰り返していた。
もちろん俺には人間の言葉なんてわかりはしないからまたいつか迎えにきてくれると信じてずっと待っていた。
でもどれだけ待っても、迎えになんてきてくれなかった。
日に日にやせ細っていく俺を見かねた通りすがりの小さい子が親に泣きながら何かを訴えてるのをみて安心させようとして大丈夫だから心配すんなという意味を込めて鳴こうとしたけど何ヶ月も食べていなかったせいでもう意識が保てなかった。
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