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「あははははは!」
「まってよぅ!」
小さな、それもまだ幼いだろう声が響く。
場所は村の広場。小さな噴水がありそれを囲むように幸せそうな村人たちがいて、笑顔が絶えない。
この村に立ち寄った旅人は声を揃えて言う。
「あの村にはもう一度行きたい」
一文無しの旅人も暖かな笑顔で迎え、さらに温かい郷土料理を振舞ってくれる。
この村に名前はない。外の世界ではすでに科学技術などが進歩し始めている。
が、この名もない村ではすべて手動。農具や日用品に至るまで自然のものを使っている。
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