ー表ー

2/3
34人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
「あははははは!」 「まってよぅ!」 小さな、それもまだ幼いだろう声が響く。 場所は村の広場。小さな噴水がありそれを囲むように幸せそうな村人たちがいて、笑顔が絶えない。 この村に立ち寄った旅人は声を揃えて言う。 「あの村にはもう一度行きたい」 一文無しの旅人も暖かな笑顔で迎え、さらに温かい郷土料理を振舞ってくれる。 この村に名前はない。外の世界ではすでに科学技術などが進歩し始めている。 が、この名もない村ではすべて手動。農具や日用品に至るまで自然のものを使っている。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!