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「たああ!」
「ホントにね、これだから新卒は困るのよ」
生意気なのが多くて、と付け加え、女隊員の手をとったティナは、その手を背中にまわしホールド、
「くっ」
されている緑髪の彼女は苦い声を漏らす。
「このっ!」
そう割り込んだ三人目に至ってはさらに酷い。
ティナが抑え込んでいるところを狙った彼のとの直線上に走り込んできた男の足もとに足を引っ掛けったのだ、まるでさっき、彼らがヴェールにしたように。
「そうそう、だから四級から下積みが大事なんだよねー。リピート隊長の腕立て伏せもいい性格の作る作業だと思えば、良い修行だよね」
とエルがニヒルに笑い、男を見下ろした。
「ねー?」
さらにエルはその上にはしたなく、馬乗りになると大胆にも絞め技をかけ始め、彼女いわく所の下積み時代の賜物が赤髪の彼を襲う。
「痛い痛い痛い!!」
もちろん、その威力は言うまでもない。
「あんた達一体何なのよ?」
茶髪の隊員の横でふんぞり返っていた、ある意味で女性隊員のボスと思わしき、金髪の少女は、さっきまでの余裕のある顔から焦りとそれでいて鋭いにらみをこちらをに向ける。
「貴方達の先輩よ、まだ二級兵だけどね」
「ちょっと、シズク!それは一級兵の試験に落ちた私に対して喧嘩売ってるわけ?」
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