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「うわ…」
(これってもしかして問題になったりするじゃない…?)
これはいよいよやばい。下手をすれば過剰防衛な上にパワハラのッ容疑を掛けられかねない。
「ほんとにいい加減にしなって…」
私がとりあえずティナの方を抑えに行こうとした時だった。
「何をしている!」
部屋の入り口に背の高い男性が現れたのは…
「あっ…、スーノ先輩」
そこに立っていたのは、上級兵の先輩で、四級兵時代の元教官だったスーノ一級兵だった。
「お前らが揃うといつもこうなのか?」
私達(特にティナとエル)が起こす問題を収集してきたこともあって彼の表情はまたかと言わんばかりだ。
「違いますよ先輩!これにはちゃんとした訳があるんです!」
「エル、その言い方じゃ、まるで訳なく見たいな見られ方するから止めな」
スーノは両者の話を聞いて、周りを見渡し、地面にひれ伏す二人の男子隊員、ティナにホールドされ泣いている女子隊員を見て一つ大きくため息をついた。
「それでシズク、何があった?」
そして、いつものように私に説明を求めた。そう、いつも説明するのは私の役目…。
私はやりなれた、事後の状況説明を簡潔にスーノに説明する。
もちろん、この時少しだけ相手の状況に色を付け加えるのを忘れない。でないと余りにもティナとエルの現状が濃すぎるから…。
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