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スーノはそれを聞き終わると、今度はさっきより小さいため息を吐いてから、
「なるほど…、それは苦労を掛けたな。とりあえずこいつらは俺に任せろ。医務室の代わりに指導室に連れて行って熱ーい灸を据えてやる」
そう言って、地面の緑髪のと赤髪の隊員を方に担いだ。
「そこの女子達も自分の行いを反省するように!」
「「「…」」」
「やれやれ…」
そっぽを向く新入兵に半ば呆れた表情を見せながらスーノは部屋を後にした。
「ふんっ…」
その姿がなくなったのを見た途端、金髪の少女が鼻息を散らして、他の二人を引き連れ部屋の奥へと歩いていく。
「反省してないよね、あれ」
「そのようね、いい度胸してるわ」
「腕が鳴るね、ぐふふふふ…」
「ちょっと、邪よ、その笑い方、ふふふ」
そうやり取りしてる二人の目を見て私は、
(ああ、この娘達、リピート教育隊長にしごかれなくても、この二人にえげつなくしごかれそうだなぁ)
と苦笑いした。
「そこ、どいてもらえます?通行の邪魔なんですけど?」
「あっ…ごめんなさい…、!?」
振り向きながら慌てて謝る。
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