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ゴメンね……皆……。
あの人を見つけたら、俺のすることは全部終わるんだ…。
それまで、それまで待ってて…。
罪悪感で押し潰されそうな感覚に襲われながら、理事長室に向かった。
理事長室に向かう途中、また誰かが向かい側に現れた。
愛「…あれ?尚?」
尚「……あい………とっ」
愛「ちょ、どうしたんですか?」
唯一、事情を知っている愛斗に俺は、すがるように泣き付いた。
愛「……尚…」
尚「お、れ…み…な、が。好き。………でも、今…無理……。なにも…言えなく…て、裏切る…よ、になってる……も、や…だ」
皆にはずっと、ずっと一緒に居てほしくて、楽しく過ごしてほしくて、傷つけるようなことはしたくないのに。
愛「大丈夫です。大丈夫。終わったら全部話しましょう?そしたらまた、楽しく過ごせます」
尚「うん……うんっ」
早く……早く終わらせて"ゴメンね"て、皆に謝りたい……。
そして、次の日。
俺はもう一つの学園へ向かった。
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