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プルルルルル
プルルルルル
プルル…『はい』
『斉藤くんだね。
どうしたんだい?』
出たのは社長さん。
会社の電話には社員の電話が登録されている。
だから俺だと解った。
「今日から何日か仕事を休ませていただきたいのですが…」
『何かあったのか?』
「えっと、そのー…」
『風邪でもひいたのか?』
「風邪ではなくてですね…。
おでこにビワが生えてしまって。
これでは迷惑掛かると思いまして」
『すごい熱なんだね。
分かったよ。休みを許可しよう』
「いや、本当に。
熱じゃなくてですね。おでこから木が生えたんだすよ」
『そういうのはいいからいいから。
お大事にね、斉藤君』
「ありがとうございます。
で、でも、本当に熱じゃなくT…」
プープープー
切られた。
そして熱と思われてしまった。
理由考えてかければ良かった。
普通に考えておでこから木が生えたなんて言えば頭がおかしいとしか思われない。
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