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ならば、その神々を利用し“真”の“神”とやらに成ってみようかと一瞬、考え、
「はッ!!」
零れるように吐き捨てる。
『利用するよりも潰してみる方がより“真”に近い…。』
浮かぶ内心の呟きと嘲笑。
この醜悪で驕った贋物の神とやらを一掃し、新たに浄めた地下と云う世界の一部で“ただ一人の清き者”と成る事の方が有益と夢想し……。
―唐突に目が覚めた。―
見慣れた天井。
「………………………。」
明るい日射しが差すだけの凍えた室内。
ベッドから上体だけ落ちた寝相の体。
「……………おぉ…う…?」
寝起きの口から漸く上がる…間の抜けた声。
「初…夢……?ッ!!おわッ!!」
年明けて、“元日”
“富士”や“鷹”や“茄子”の縁起物が出るどころか、下手に他人に語る事もできない初夢を見た俺は、呟きの言葉と共にベッドに残っていた体を見事に床へと落とした。
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【承】ゆな
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