あれはそう……

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後ろで石が転がる音がする。 こんな所に自分以外が居るとは思いもしなかった男は、大袈裟に驚き後ろを振り返る。 見ればそこには、年端も行かない少年が居た。 「ねぇお兄さん、お兄さんの無くした物…知りたい?」 勿論だと男が返す。 「お兄さん、お兄さん本当に?本当に知りたい?何が知りたい?」 「俺は何なんだ?何をすればいい?俺は…俺は…」 何故生きてる? そう呟いた男の耳元に少年が口を寄せる。 「――――」 ━━━━━━━━━━━━━ 【転】くらり音っと
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