プロローグ1/2

2/2
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
俺の人生……まったく、最悪なもんだ! こんな能力(ウェイザー)を手に入れなければ、今頃は平和な高校生活を送れるはずだったのになぁ。 なんて事を考えながら桜が綺麗に並んで見える道をゆっくりと歩いていた。 俺は能力(ウェイザー)を今まで隠してきたのに……何でばれたんだ? 考えてみれば俺はあの時以来、能力(ウェイザー)を一度も使っていないのに……まあ。考えてもしょうがないかっ! 確かに俺の能力(ウェイザー)は最悪なもので、他人の能力(ウェイザー)を奪うじゃなく、何て言ったらいいか分からないが要するに封印? みたいな感じで人が使える能力(ウェイザー)の一つを使えなくさせることが出来るのだが……。 俺はポケットからケータイを取り出し時間の確認を……。 って、もう8時10分過ぎてるじゃねーか! ここからじゃ走ったら間に合うか合わないかのギリギリな場所だぞ。 俺はアスファルトの上を全力で走る。走りには自信がないが体力には自信がある! 俺は最短ルートを考え、家と家の狭い間を通ることにした。 狭い道から出てきた時に俺にとってもっとも最悪な事が起こった。 「あぶなぁぁ~……」 俺は少女の声に気づき横に避ける。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!