ボクとマナーと王女様

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* * * 「って事があったんだけど…ぐふぉあ!!」 殴られた。 「兄さん、それは最低ですよ!」 「えぇ…鈍感ハーレム野郎よりは幾分かマシだろ…」 「そこ、じゃありません!私の為にファーストキスを取って置かなかった事です!」 取り敢えず殴り返した。 「誰が妹なんぞに取って置くかよ。殴られ損じゃないか…」 「……どっちにしても…気づいていて、それに応えない方が気づいていないよりも最低…」 いつも以上に饒舌なレイラに怒られた。 「……でも…私にキスしたら最高…」 顔をこちらに向けて目を瞑るレイラ 「しないから…」 何だかんだでボクも連並みにハーレムを構築してきてしまっている。 で、まぁコイツ等はそういうスキンシップが露骨過ぎるので、当然ながらコイツ等がボクをどう思っているのかは分かる訳で… ゲームじゃあるまいし妹が恋愛対象になる筈も無く アリアの時とは違いちゃんと振っているのだけど… コイツ等の態度は変わらず… どんなに冷たくあしらっても無駄だった。 「取り敢えず、ふざけるのはこのくらいにしてくれ…」 「うん」 「……分かった…」 「お前らは、ここで待っててくれよ」
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