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「…えっと…」
振り向いて見ると
そこには、サラサラと長い金髪をなびかせる、小さな可愛らしい少女がいた。
「見ない顔ですわね。貴方、こんな所で何をしていますの?」
「…何を…って言われても…」
子供だ。
多分、転生者じゃないだろう。
「はっきりなさい!」
「…は、はっきり…って言われても…」
子供にどう接したら良いか分からない…
こんな、気の強そうな子だ…
上から物を言うようにしたら、怒るかもしれない。
だからと言って、敬語で話すのも情けなさすぎる…
「あくまで答えないと言うのですわね」
あぁ…勘違いされた…
「ますます怪しい人ですわね」
怪しい人って…
だったら近づかないでよ…
怪しい人には近づくなって教育されなかったのか?
早くどっか行ってくれないかな…
「取り敢えず貴方、私(わたくし)に着いてきなさい。後で尋問をするわ、覚悟しておきなさい」
「…え…いや…その…」
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