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デストロイ山田は少し困ったように返答した。
「なぜ少女なんだ…?…だが俺には従うしか道はない訳だ…わかった。契約して魔法少女になろう。」
契約すると光輝き出すデストロイ。
「これが魔法少女になるという事なのか?身体が熱い!」
そして、デストロイ山田の服が弾け飛んだ
一瞬で全裸になったデストロイ山田(男)…。
デストロイ山田を見ていた俺達は魂の限り叫んだ。
「「ぎゃあああああ!」」
デストロイは裸のまま空中でゆっくり回転し始めた。
…それを俺らは見守る事しか出来なかった。
「「ぎゃあああああ!」」
様々なポーズを取りながら徐々に靴、手袋などどうでもよい部分から服が装着されていく。
「「ぎゃあああああ!」」
裸の男が空中で回転する悪夢のような光景は約1分間も続いた。
「「ぎゃあああああ!」」
一見、無防備に見えるデストロイに何度もナイアが攻撃を仕掛けようとしたが、全く出来ない不思議。
「「ぎゃあああああ!」」
俺らは、地獄を再現したような光景を見ながら泣き叫ぶ事しかできなかった。
「「ぎょあああああ!」」
遂にククリはあまりの衝撃に泡を吹いて倒れた。
「「ぎゃあああああ!」」
そして、更に輝きを増した後、派手な格好のデストロイ山田がポーズをつけて立っていた。
その姿は、目に痛いファッションピンクを基調とした衣装、上下共にフリルいっぱい。
因みに下はスカートで、手にはピンクのステッキを持っていた。
「キラッ☆魔法少女デストロイ山田、月に変わって白黒つけるぜ!」
みんな、みんな、限界だったんだ。
ぐったりと跪いた皆の前で1人テンションが高いデストロイ。
「いっ!いやあああ!マスターが変態になっちゃったあああ!」
悲鳴をあげるグリモアの肩を叩き諭すようにピンクの彼は言った。
「いや!俺は変わっていない。…全ての真理がわかっただけだ。…ピンクのフリル最高だああ!」
へっ…変態だああ!
それは悲劇。あの誠実そうな青年がまさかこんな事になるなんて。
「今までの人生…なんて損をしていたのだろう…僕は覚醒したよ。ありがとうマスター。僕はあなたに忠誠を誓おう。」
どういう心境の変化だろうか俺の元へ跪き忠誠を誓ったのだ。
そこで俺は言ったやったよ。
「わけがわからないよ!」
みんな、ただ頷いてくれたのは言うまでもない。
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