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おっとデッドエンドを迎えていたようだ。
日常パートがシリアスより危険ってどういう事?
「混沌についてですわね。いいですわ。猿にでもわかるように教えて差し上げますわ。」
つまり俺の頭は猿並だと言いたいのですね。ぶっころ…嘘です。思っただけなのに!?なんでわかるの!?ぴちゅんはもう嫌だあああ!
「わかればいいのですわ。では説明しますわよ。」
「はい。」
俺は、ただ黙って頷いた。
ぴちゅん恐い…。ぴちゅん恐い…。
「まず、目の前に粘土を持ってきてください。」
言われたまま粘土を持ってくる。
ぴちゅん恐い…
「これが混沌の状況ですわ。」
えっ?粘土じゃん?このツン眼鏡、頭おかし…
ぴちゅん!\(^O^)/
「実際の混沌はそれが粘土であるということすら定かでないのですが、そこにあるのは粘土以外の何者でもありませんわ。だから混沌なのですわ。」
ああ…何者かもわからない状態…つまり今の俺…
「では、粘土をこねてください。何を作ろうかなどと思いつかないまま、否、私に言われたまま、何かを作ろうと言う意思も無いまま粘土を練る状態。これはマスターの頭の中は混沌の状態ですわ。」
ああ…あなたがこねているのは俺ですよ?やめてええ!
「神話や宗教では、この状態から神が何かを思いつき、粘土で動物や植物、山や川など様々なものを作り出したとしているのですわ。」
ああ!俺の身体で山や川を作らないで!その象さんは弄くったらだめええ!
「分かり易くいうと、混沌とはぐちゃぐちゃに入り混じっていて、何だかわけわからん。という意味ですわ。」
「なる程、全くわからん。」
「猿以下ですわ…」
「失礼な!性欲だけは猿以上だぞ。」
「…つまり、血天地開闢(かいびやく)の初め、天地のまだ分れなかった状態。物事の区別・なりゆきのはっきりしないさまをいいますわ。」
…にゃろう、ついに無視しやがった。
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