知らない部屋

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部屋を掃除して一息ついて少し冷静になる。 何も思い出せないな… 今までどうやって生活してきたか、家族がいたのかすら分からない。 だが言葉は話せるし生活の知識はある。 まあ、いいや。とりあえず俺にこんな事した奴はぶん殴って記憶を戻して貰おう。 そして、漏らした怨みは絶対に晴らす!と壁を殴り心に誓うのだった。 とりあえず生活スペースは整った。後は食べ物があれば生活は出来る。 一応、日替わり定食!1日3食で1P!なんて物もある。 他にも贅沢!特上!海鮮ちらし!1食3Pなど豊富にメニューがある。 ファミレスかよ! 牧場や畑などもあるが…ポイントと育てる労力を考えて躊躇する。 植物・動物など育てられぬわ! 多分、俺は都会人なのだろう。 食事は日替わり定食にする事にする。 さてダンジョン製作についてだが… ダンジョンを造るということは殺される可能性があるって事。 無理無理!命がけだなんてチキンハートな俺には絶対無理! だって、いきなり殺人ゲームに参加しろって言われても…覚悟もなければ記憶もないしね。 だいたいまでこのダンジョン作成システムは自然に作られたものではない。完全に人為的に創られている。 ならば俺をこんな状況にした奴はニヤニヤと高みの見物をしているに違いない。 正直、俺をこんな状況に落とした野郎の思惑通りに動くなんて絶対にしたくない。 自分でいうのもなんだが俺はひねくれ者だ。 だが、何もしなければ殺される可能が高い。リスクなく、レベル上げる方法はないだろうか…? 強くなれば、いずれ俺にこんな目に合わせた奴に『ぎゃふん!』と言わせられるかもしれん。
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