愛さないために

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愛さないために

私は人一倍情が濃いような気がする。 興味なければ冷淡だが。 彼の好む色に染まりたくなる。別人の様な私の変貌に戸惑う人は離れていく。 肉体だけならそんな事にはならないのだけど。 でも… あの人の脳みそを食べてしまった。あの人の頭の中はとろりと美味しかった。私の満たされなかった諸々を、埋めていった。 このままではちょっと好きどころか…。それは許されない事なのに。 一日あの人からのメールを待つ。一日が、一分が、気の遠くなるくらい長い。何をしても上の空…。まるで発情期の高校生みたいに熱を帯びた私は、あの人に支配されてしまう… だから 愛さないために…、自分の精神を保つために…この隠れ家で日記を書き続けよう。
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