始まりの日

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「いってきます!」 私は靴を履き、勢いよく玄関を開け、まだまだ肌寒い外に駈け出した。  私はせつな。雪城せつな。高校2年生。ただいま待ち合わせ場所である公園めがけて爆走中です。 「あら、おはよう。今日もせつなちゃんは元気いっぱいね」 5軒隣のおばさんに声をかけられる。 「おはよーございます!おばさん。私の取り柄は元気なとこだけですから!!」 足踏みしながら私は答える。 「せつなちゃんと話てると元気もらえるわ~いつもありがとー」 「いつもお母さんに落ち着きを持ちなさいなんていわれてるんで、そういってもらえるとうれしいです!」 なんだかほめられたでにやにやしてしまう! 「あ、せつなちゃん急いでるんでしょ?引き留めてごめんね?いってらっしゃい。」 箒を片手に笑顔で軽く手を振ってくれる。 「はい、行ってきます!!」 後ろを向きながら手を振り走り出した。
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