始まりの日

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「セーフっ!?アウトっ!?どっち!?」 私は息をきれさせながら、公園に駆け込み、ベンチに座る女子に聞いた。 「んー、ちょっと遅刻かな?うん、でも大丈夫だよ。ほら、こっちおいで」 そういって、彼女は座っているベンチをたたいた。 「う…毎朝ごめんねー」 うなだれながらベンチに座る。 「いいよ。1年生のころよりもはやくなってるし。成長したね」 そんなこといって、私の頭をなでる。 「もう、子供扱いしてー」 「そんなうれしそうな顔していっても、ね」 うーだって、うれしいんだもん。 「そうだ、ちょっと待ってね。」 なでるのをやめ、鞄をあさる。 「あ、あった。ちょっとせつな、動かないでね」 と言って、私の後ろに回った。 「せつな。今日、髪といてきた?」 「ぎくっ。だ、だって、時間なかったんだもん」 「やっぱり。それに走ったからさらにひどいよ?今から梳くから動かないでね?」 ちょっと呆れながら、彼女私に言った。 さっきから甲斐甲斐しく私の面倒を見てくれているのは七井あすか。私の大親友なのだ☆ 「えへへ、あすか、ありがとっ」 「どうしたの?いきなり。」 「なーんでもないよー」 「変なせつな。なんだか子供みたい」 「あー、また子供あつかいしたっ!」 「あ、動かない。まだじっとしてて」
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