始まりの日

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あすかは後ろを向こうとした私を再び前を蒸らせた。それから会話はなかったけ ど髪をやさしく梳かされる安らぎのおかげで私は心地好かった。 「はい、おしまい」 あすかは鞄に櫛を片し鞄を持った。 「えーもうおしまい?」 「おしまいです。これ以上してるとがっこ、遅刻しちゃうよ?」 「そっか、それもそうだね」 ちぇっ残念。 「ふふ、そんな残念そうな顔しないの。また今度してあげるから」 どうやら私は思った以上に本当に残念がっていたみたい。 「約束ねっ!では、がっこーにれっつごー!!」 「あ、ちょっと、走らないで!また、髪ぐしゃぐしゃなるよ!?」 「そん時はあすかが梳いてくれるんでしょ」 「もう」 「えへっ」 あすかのちょっと困ったような呆れたような顔に私は笑顔を向ける。 「もう、仕方ないなぁ。せつなは」 となんだかんだ駆けよってくれるあすかが私は大好きです。
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