始まりの日

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「はい、とうちゃーく」 私は学校の正門前にたっていた。隣にはもちろんあすか。 「もう、ちょっと、せつな、はやす、ぎ」 息を整えながら恨めしそうな顔で私を見る。 「いやぁーごめんね?だいじょーぶ?」 はは、なんか乾いた笑いしか出ないや。 「ちょっと、まって…」 と言って、深呼吸と身だしなみを整えを始めるあすか。 「えらいなぁーあすかは」 「何が、かな?」 少し落ち着いたあすかが私に聞いた。 「ほら、ちゃんと身だしなみとか整えて。ちゃんと女の子してるし…」 「私はふつーだよ?せつなが気にしなさすぎなだけだよ?」 「あ、やっぱり?」 「ってか無頓着なのはせつなだけです。しっかりしなきゃ」 へへっと苦笑いながら、ほおを人差し指でかく私でした。
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