1章

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「ね、俺が立派になったら飯おごって」 「飯?そんなん今でもいいよ」 マックくらいなら。 「ダメ。立派になってからじゃないと」 「でも、須佐は定職に就かなさそうだからなぁ」 「……」 須佐はゆっくりと口角を上げた。 その顔が八年経った今でも忘れられない。 須佐蒼真。 今や世界クラスの人気ロックバンド『rain』のギタリストだ。 ……立派に、なりすぎでしょ。
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