32人が本棚に入れています
本棚に追加
「で?緊急の通信機を使ってまで俺を呼び出した理由は何だ?」
「実は貴方に頼みがありましてね。」
いつもより三割増し低い声に臆することなく、ドクはプレイヤーをテーブルの上に乗せた。
スピンが同じテーブルの上に乗ってあったケースからCDを取り出すと、プレイヤーにセットする。
「まずはこれを聴いてください。」
ドクは自信満々に再生ボタンを押すと、深く椅子に腰掛けた。
言いたいことはたくさんあったが、とりあえずライファもそれにならう。
少しの雑音の後流れてきた音楽に、片眉をヒョイと上げた。
最初のコメントを投稿しよう!