第1章
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10月。いつもの教室で、あたしの視線は お気に入りの方向を見つめたまま、固まっていた。 「おっはよー!何見てるの?」 朝から元気がいいのはあたしの親友の美雪。 彼女はいつでも元気一杯で疲れを知らない。 「ねーってばー。何見てるのー?ねー彩音ー!」 ……騒がしい。
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