黒き部屋

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『アナタは好きですか?』 高い女の声でそう聞かれた。 「はぁ?何だよこれ…」 オレはもう一度、×ボタンを押したが消える事はなく、再び、『アナタは好きですか?』 「何だよ…これ?」 オレは段々、怖くなってきてパソコンを放置して部屋から出ようとしドアを開けようとしたが開かなかった。 「嘘だろ…」 パソコンは再び、声を発した。 『入室した者は途中退室出来ません』 「ふざけんなっ!!どうなってんだよ!!」 オレはドアを殴った。その瞬間、携帯が鳴った。健介から電話だった。 助かったかも知れない… そう思い急いで電話に出た。 「健介、助けてくれ!!」
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