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「慎二…オレ、死ぬかも…」
携帯の向こうから泣きながら喋る健介の声が聴こえた。
「何言ってんだよ…」
「絶対に"黒き部屋"に入っちゃ駄目だ…うあぁ、ぎゃああああああああ」
携帯から慎二の悲鳴が聴こえたと同時にグチャリと鈍い音が聴こえた。
そして、携帯は黒い画面に変わった。
そして…
『アナタは好きですか?』
「もう嫌だ…助けてくれよ…」
その時パソコンが突然、新しいページを開いた。
画面には"退室者一覧表"と書いてあり、そこには大量の人間の名前があった。そこに健介の名前もあった。
「何だよ…これ…」
パソコンと携帯が又、音声を発した。
『アナタは好きですか?』
『アナタは黒が好きですか?』
『アナタは黒き部屋が好きですか?』
『アナタは黒き部屋が好きですか?』
頭がおかしくなってくる。
慎二は頭が押さえると…窓からドンドンと叩く音がした。
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