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窓を叩く音が次第に大きくなったが、突如叩く音は無くなり、静寂が訪れた。
「助かったのか…」
窓の方に静かに近寄ると窓が割れ、ガラスが部屋のあちこちに飛んだ。
ガラスの向こうから真っ紅に染まった人が部屋に入って来た。そして、片言の日本語を発した。
『アイシテクダサイ…」
「ワタシのクロき部屋をアイシテ下さい。」
オレがその言葉を理解する前にオレの首は宙を舞い部屋の隅に堕ちた。
そして、部屋に侵入したものはオレの心臓を奪いその心臓を喰らい、闇に去っていった。
消える際にこう言った。
『アナタは好きですか?』
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