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「何!?またか!?」
警察署で声が上がった。
小さな荷物の山をどかしたような部屋に
大柄の彼の声はよく響く。
ここは新しく作られた部署。
その名も“異常事件対策課”。
最近は分けわからない殺人者も
増えているということでマスコミ対策もかね
この部署が作られたということ。
しかし、大きな事故がなぜか
不注意のような形で。
また動機が純粋すぎて不純にも思える
殺人が起きている。
今、連絡が入ったのはなんと
アプリの占いを信じた結果に起きたものだという。
更に動機も意識もはっきりしながら
堂々とそんな答えを返したきたそうだ。
「…分かった…こっちにつれてきてくれ。」
電話を切ると彼はため息を落とした。
しかし、電話はすぐにまた鳴る。
「…はい異常事件対策課です。」
「…私だ。」
「先生!?」
「そうだ、君たちに言われて事故の被害者と
事件を起こした人間を調べたら妙なことがわかったぞ。」
「分かりました!すぐに向かいます。」
彼は急いで支度をし
小さな部屋を飛び出した。
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