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「あ、自分はこの駅で降りるんで。」
「えっ、そうなんですか?
実は私もここで下りるんですよ。」
「え~、奇遇ですね。」
俺は亜実さんと話しながら電車を降りた。
「…生命試験場で何をやっているんですか?」
「私はこう見えて研究をやっているんですよ。」
「本当ですか?」
「仁さんは?」
「ああ、まだまだで。
製造ラインで一つの機械の管理を任されています。」
亜実はさんは微笑んでうなずいていた。
駅を出て並ぶ。
「じゃあ、自分は向こうなんで。」
「あ、はい。」
「良かったら今度、食事でも。」
「…はい、ぜひ!」
そして俺は亜実さんと別れた。
しかし、この出会いが
また別の事態と繋がっていくとは思いもしなかった。
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