○今日からエロース?②○

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「あっぶ…火傷するぞ」 「裕次郎兄貴…みんなに認められるかな?」 心配そうな声で呟く。 「こればっかりはわからない…だけど、間違いなく裕典は反対しない。たぶん裕典ん家は他にも認めてくれる人がいる。幸せになれば…」 「『幸せに』か…それが簡単そうで難しい…ふふ…」 そう、簡単そうなのに、『幸せになる』って終わりがないのもあるけど、難しい。 「うちは…俺とハルだけだから…しがらみはないけど、バリケードがあるからなあ」 ズキンと心が痛い。 「それをこんな時に言う?」 「こんな時だから、言う♪」 はしゃぐような弾む声に、かえって心が痛い。 「陽向には…幸せになって欲しい」 「ハルが俺を好きになってくれたら、それだけで幸せになれるのに~」 「はいはい、好き好き」 「何それ?軽っ…軽すぎる…」 ネギを刻む俺の背中で、陽向は滔々と何かを言っている。 今日はもう勘弁してよ。
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